ただの解説になりつつあるので…




このゲームの熱さについて。



例えるなら…麻雀の手作りに近いかなと思う。



鳥はハイパイ。

マーク2までがイーシャンテンまでの道のり
マーク2がイーシャンテンからテンパイへの道のり
ラスボがテンパイからあがりへの道のり



ハイパイよくてもツモがよくなけりゃ手はよくならん
ツモはボールと鉄骨とアイテム回りってとこかね
もちろんそれだけじゃなくて運ではない部分のスキルも必要ね。
これは4面6面かな。


んでそんなこんなでイーシャンテン。
こっからテンパイにもってかにゃならん。
手なりに進めてテンパイなのか、かなり冒険して役を進化させるのか。




全体通して言えるが、何が熱いって、そういうかけひきがあるとこ。
リスクとリターン。

ハイパイでドラ3あったんで無理せずマンガン狙いか
それではトップには届かないんでもうちょい無理をしてハネマンを狙うのか
他家のテンパイ気配が濃厚なので降りるのか、放銃覚悟で突き進むのか
その時の最良の選択はなんなのか
自分の中でその選択に納得がいっているのか




運だけではなく、流れ、勢い、が必要なところも麻雀と一緒
ハイパイがよかろうが役満テンパろうが、あがれなきゃ0点なのも同様



異なるのは相手が人間ではなくプログラムであるところ。
なんで自分の読みを読まれてどうこうってことはないけど、
自分の手作りの視点で考えるとよく似てると思う。






例をひとつ。
マーク2の第三の降下でのスライド。
ガインだったらスライドしたのを確認して、もう一発ボンバーを落とせばよいのだが、
チッタの場合見てからボムったのでは遅すぎて間に合わない。
しかしもちろんちゃんとボムを落とせば点が伸びるのは事実
そしてスライドするかどうかはランダム。
という前提。



知り合いに、昔チッタをやってた人がいて、当時のゼンイチは1630弱
その頃はチッタの鳥臨死はとても不安定で、2面を抜けるのはかなり確率が低かったと思う
なにせ鳥を抜けてもボールがいる
よしんば2面を抜けても4面、ボール改、6前半、3戦車、など難所は常に存在する。
そんな中、繋げて繋げて…

ついにイーシャンテン。マーク2突入。
第三形態。

ランダムすっかすか。
4降下にボムを落とし、まっすぐ。
その後も機雷が少なく…迎えた5降下。

この時点で残1、ボム30ほど
ちなみにこの1機は1500残機。次のエクステンドは言うまでもなく1600である。
ゼンイチが1630弱ということは、仮にゼンイチを抜くとしても、
イカを倒す頃にようやく1600に届くであろうというのが普通の見解
(イカの素点が30万なので。)

よってこの1500残機は対ラスボスでのやらかし用、保険の一機だ。
なにしろ残0でラスボスをやってふとミスをすると即終了、ゲームオーバー
そうなるとゲームオーバー前に何点あろうが結果は0点である。
国士をはってようがチューレンをはってようが
タンのみで上がられたらその手は水泡なのと同じだ



よってこの場面の1500残機はとても大事なのだが…



ワインダーがおわり…
降下…

アレフガモナ!

ドーン
クァシャッ




え?
クァシャッ?それなに?




そしてスライド!

アレフガモナ!

ドーン


帰宅!

ミチュチュチュチュチュチュ

どぶしゅーー






たぶんこれだけじゃわからんだろうから解説。

要するに1500残機を潰して半ボムを作り、マーク2にぶっこんだわけである。

スライドしたからよかったものの、もしスライドがなかったらほとんど無意味な行為である。
完全なる潰し損だ。

前述した通り1500残機はとても大事なのである。
ラスボスでやらかしたら終わりだ。
これまでプレイしてきた40分弱が無駄になる、という単純な話ではない。
ここまでたどり着くのに費やした金と時間が全て無駄になる(ともとれる)のだ。


そう考えると彼のこの潰しは愚かしいものに見えるかもしれない。





しかし





本当の実際のところはそうではない。

あの場面で潰すことは 正解 なのだ。


それはなぜか。




彼にその時のことを聞いてみた。
どうしてあの場面で潰したのか。
答えは

「点が足りないから」

の一言。



そう。
点が足りないなら、潰してでも捻り出すしかないのである。


クリアしなきゃ0点は真理である。

しかし同時に

1600を越えないのも0点である

と、その時の彼は考えていたのだ。



つまり、

勝負をかけたのである!
それでダメならしょうがない!

仮に1500残機を持っていってクリアしても1600には届かない
とはいえ1500残機を潰して点を得てもラスボで終われば0点
それ以前にもし潰してスライドが来なかったら1500残機は丸損だ。

それがなんぼのもんじゃい!!
1599も0もいっしょじゃ!!
どちらにしろ0であるなら、わしゃ1600チャンスがある可能性に賭ける!!!


と、こういうわけである。

もちろんこれは彼がそのレベルに至っていたから言える話である。





麻雀でいったらイーシャンテンで安目を引いたが、
それじゃトップには届かないんで
それを強打して高目のツモにかける、みたいな行為ですかね
しかも残機が減ってラスボスの終了率が高まってるんで、
さらにそれが他家の危険牌だった、って感じでしょうか


そして見事に高めを引き(高め=スライド)

そのまま勢いで和了(クリア)

彼は1600を出した。




こういうことは…まあ、あることだ。
勢いに乗った追っかけリーチで一発ツモ、みたいな。







単純な論理。

潰さなきゃ1600にはどうやっても届かない
→なら潰すしかない



しかし実践でそのことに気づけて、それをそのまま実行できる人がどれほどいるでしょう。



おれの思う熱いプレイつうのはこういうもんです。